便秘と胃痛が併発している原因とは？

胃痛を伴う便秘になった場合に考えられるのは、胃と腸、それぞれに何らかの原因が存在しているということです。

胃痛を伴う便秘は、大きく分けると2種類の要因が考えられます。

まず、一つ目は、他の病気が原因であるケースです。

ここで言う「他の病気」とは、食道炎やガンなど、胃腸に病気や疾患があるために便秘と胃痛が併発している可能性を指しています。

もしも、激しい痛みや背中痛を伴うようであれば、上記のような可能性が疑われるため、一度病院で診てもらうことをお奨めいたします。

そして、もう一つは機能性消化管障害（FGID）であるケースです。

機能性消化管障害（FGID）は、胃腸に細菌などの感染異常が確認できず、潰瘍、ガンなどの病気が見つからないにも関わらず、便秘や腹痛など、胃腸に不快な症状が現れることを指します。

病院で検査してもらったのにも関わらず異常が見られないのであれば、こちらの可能性が高いと考えていいでしょう。

胃痛と伴う便秘になる原因の一つとして、機能性消化管障害（FGID）が挙げられるというのは前述しました。

機能性消化管障害（以下、FGID）の症状は、病気や疾患などの明確な要因がないのに起こるため、病気が原因の場合と違い、見分けが困難であるのも特徴の一つです。

FGIDは、「過敏性腸症候群」と「慢性胃炎神経性胃炎」に分類することができます。

「過敏性腸症候群」は、症状として突発的な下痢や吐き気、腹痛、便秘などが起こり、その主な原因はストレスであるとされています。

もう一つの「慢性胃炎神経性胃炎」に関しては、「過敏性腸症候群」の症状に加えて、胃痛や胸焼けといった症状が起こることも確認されています。

ですから、胃痛や胸焼けなどの症状が出ていて、突発的な下痢や便秘が起こっているなら、FGIDの可能性が高いと考えられます。

FGIDは、どちらもストレスが主な原因となるため、解消していくためには「ストレスを如何にして発散させるか」が、非常に重要なカギとなります。